講演会“新しい包括的な小児生活習慣病予防健診システム”を開催しました
我が国では、世界最速で少子化が進行中であります。また、生活習慣病は日本人の主な死因とも関係が強いため小児期からの予防対策は重要となります。しかし小児生活習慣病予防健(検)診は、法制化されておらず、自治体や地域医師会等の自主性に任せられており、対象者、健診項目、陽性基準等が統一されていないのが現状です。
近年、小児肥満症診療ガイドライン(日本肥満学会)や冠動脈疾患一次予防ガイドライン2023年改訂版(日本循環器学会)が発行されるなど小児生活習慣病予防健診や小児生活習慣病検診を標準化するための条件が整ってきています。
本会では原光彦先生(和洋女子大学 家政学部 健康栄養学科教授)が本会東京都支部(東京都予防医学協会)と共同で開発し2019年度から東京都杉並区で採用している「新しい包括的な小児生活習慣病予防健診システム」とそれに準拠した健診項目、判定基準について背景や考え方を紹介していただき、本会支部への普及を図りたいと考えており、原先生を講師にお招きし11月7日(木)、東京・市ヶ谷(ホテルグランドヒル市ヶ谷)において講演会を開催しました。
当日は、本会10支部、東京都杉並区教育委員会、千葉県四街道市教育委員会など50名の参加者で、“新しい包括的な小児生活習慣病予防健診システム”を聴講し終了後も活発な質疑が行われました。
(講師:原 光彦先生 和洋女子大学家政学部 健康栄養学科 教授)